耐震住宅のメリットとデメリットについて

耐震住宅のメリットとデメリットについて

耐震住宅は、文字通り地震に耐えるための住宅です。普通の地震では大きな損傷がなく、大地震では倒壊しないくらいの損傷が発生するような住宅になります。地震に強い材料を多く使って、壁をガッチリと固めることで家を頑丈にし、倒壊しにくくしています。

メリットには、台風などの強風では揺れないことや、軟弱地盤の制約がほとんどないこと、現在の建築基準法ではほとんどの住宅が当てはまるので、追加費用がかからないなどがあります。
デメリットには、家を頑丈にしているだけなので、地震の揺れをダイレクトに伝えてしまうところがあげられます。遠心力と同じで、地面から離れている2階や3階で、揺れが大きくなり、家具が倒れたり棚からものが落ちるなどの危険があります。震度7の地震が来ると、1階では震度7の揺れですが2階では1.6倍にエネルギーが増幅されます。また、地震が起こるたびに建物の損壊が進むというデメリットもあります。

地震に備えるには、耐震、免震、制震の3つの方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。日本に住んでいる以上は、地震が起こる危険はどこでもありますので、メリットやデメリットを理解した上で予算や土地にあった方法を選んでください。